加賀ゼミナールの研究
過去の学生の研究
土井うたのさんの場合 ー幼い子どもと保護者を対象とする金銭教育教材の提案
消費生活に関する学習は、中学生や高校生に限らず、子どもから高齢者まで生涯にわたって学習することが大切です。幼児期の子どもには、保護者による家庭での消費者教育が想定されています。
本研究では、5・6歳の子どもの保護者を対象に消費生活の実態調査を実施し、結果をもとに、お金の管理やネットの利用などを中心とした消費生活にふれた「きみとタノシーの1日すごろく」を作成しました。家庭で親子いっしょに楽しみながら消費生活の基礎を学ぶことを目的としています。
杉澤咲楽さんの場合 ―中学校家庭科におけるライフキャリア教育への提案
中学生に対してライフキャリアに関わるアンケート調査を行い、性に関わらず様々な役割を担って人生を歩んでいくことに対する知識はあるが、その意識には現代社会を反映したジェンダーバイアスの影響が見て取れたり、多様な生き方に関する情報を得る機会が十分ではなかったりすることが明らかになりました。
また、実際に育休を取得した父親に対してアンケート調査およびインタビュー調査を実施し、育休取得が夫婦関係や仕事への取り組み方に良い影響を与えることや、生活自立力が家事への取り組み方に大きく関係していることなどが明らかになりました。
このことから中学生に対して、育休を取得して仕事と家庭の両方を大事にしている父親の実態やポジティブな声を取り入れた授業考案が効果的ではないかとの示唆を得ました。
後藤彩香さんの場合
ー小学校家庭科におけるキャリア教育カリキュラムの開発ー
目まぐるしい変化をとげる現代社会において、子どもたちがその変化に流されることなく、社会人として自立していくための教育=キャリア教育が強く求められています。
本研究では、小学校家庭科でてきるキャリア教育カリキュラムを作成し、小学校4~6年生でそれぞれ実践しました。ジェンダーバイアスを探るクイズや、自分の興味をもとに世の中の様々な職業を調べる活動、現在の自分と将来の自己実現とのつながりについて考える活動などを通じて、自分の将来や職業に対する考え方の変化・深まりが見られました。
丸山明日香さんの場合
ー小学校低学年の児童を対象とした消費者教育教材とカリキュラムの提案ー
GIGAスクール構想の実現や、高度情報化社会の進展により、インターネット利用の低年齢化が進んでいます。また、それに伴い、幼い子どもが保護者のスマートフォン等を用いて保護者の許可なく課金してしまうトラブルも急増しており、子どもたちの「見えないお金」に対する認識が不足していると考えられます。そこで、小学校低学年の児童が、金融に関する学びとインターネットを介した「見えないお金」について学ぶ教材や機会が必要であると考えました。
本研究では、小学校低学年の児童を対象とした消費者教育教材の開発と、それを用いた消費者教育講座の実践、カリキュラムの提案を行いました。
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