家庭科が扱う生活は、家庭の中だけでなく、地域や社会の現実とつながっています。社会的な存在としての「人」には、乳幼児・高齢者など年齢の異なる人々や障害のある人など、様々な人々の生活を理解し、共に協力し合うことが求められます。
また、「人」はさまざまな役割を担うことで社会に参加し、貢献しています。学校教育では同世代との関わりが圧倒的に多く、社会とのつながりも少ないわけですから、地域の人・もの・こととの交流を通して学ぶことは、家庭生活や社会生活の理解、課題の把握や問題解決に向けた能力を育成するうえで大きな意義があると考えています。
地域との連携
「赤ちゃんとのふれあい体験」
最近パパ、ママになった方から中学生に向けて、思い出の写真や品物とともに子育てにまつわるエピソードをお話しいただきます。中学生にとって、赤ちゃんとのふれあいやご家族のお話を伺う体験は、命の尊さ、自分の誕生や存在を肯定し、誰もが平等に尊重される社会をつくる大人になっていくための貴重な時間になります。
下にあるボタンから、2021年11月に開催した際の公式webサイト及び、イベントの最新情報を閲覧できます。
消費者フォーラム
弘前大学の教員や学生は元より、青森県内の他大学や専門家が、消費者問題に関する調査研究の成果を学内や地域に発表する場です。たとえば、令和3年度は、弘前のりんご農家高橋氏の基調講演や弘前中央高校生の発表、コロナの感染拡大への対応としてオンライン配信がなされるなど、地域との連携による消費者教育の推進に寄与しています(チラシ参照)。
消費生活フェスタ
青森県消費者協会の支援の下、地域等における消費者教育の担い手を目指し、青森県の7大学(8学部)の学生によって構成される委員会が中心となって企画・運営されています。学内や地域(授業、学園祭、サークル、ボランティア活動等)において実践した消費者教育推進の成果を発表し、情報を交換する場となっています。(例年11月開催)
地域教材開発
家庭科では、「よりよい生活の創造」のために、生活を見つめ、個人的な課題や社会的な課題を発見し、解決方法を考えて行動する力の育成を目指しています。家庭科の学習を意義あるものにするためには、家庭や地域との連携が必要不可欠です。それは、生活の課題や解決策は一様ではなく、リアルな生活に対する認識が必要だからです。地域とつながって教材を開発することは、家庭科教師の専門性を語ることにつながります。
「旧岩田家住宅で中学生に授業」(2020.11.7、14面)
「赤ちゃんとの触れ合い体験」(2021.11.14、15面)
提供:陸奥新報社
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